2011年8月4日木曜日

ニュードキュメンタリー?

 ニュードキュメンタリーとは作者自身の制作して生きてきた過程を自身の作品の中から見せていくものである。その中で提示されてくる作品それぞれ個々には特に独立した大きな意味は無く、はっきりいって作者の意図する、見せたいと思う「過程」が見えるものであるならば何でもよい。個々が完成されている必要も無く、全体として大きな枠で見て一定の一貫性があるならば成立する。例えばホンマタカシさんのニュードキュメンタリーは、ホンマさんとホンマさん自身がフレームを選び取った写真をもって構築したものである。ここで展示される作品群はいくつかのグループに分けられるが、長短はあれどそれぞれがまとまった時間の流れを感じさせる。それはまさにホンマタカシさんが生きてきた時間なのである。

 Tokyo my daughterは知り合いの娘を撮ったものであるが、撮影者としてのホンマタカシが友人の娘を何年も撮り続けたというドキュメンタリーでもある。ファウンド・フォトを織り交ぜたのもそれ自体が、織り交ぜたという行為のドキュメントである。世界中のマクドナルドの写真は、今までその地を踏んできたという証である。

 ニュードキュメンタリーは目に見える形で直接的に訴えることはなく、羅列された作品の背後から浮かび上がってくる。別々の意図、場所、時間で撮影された写真から、ホンマタカシという人間を描いている。作者自身やそのまわりの人間に直接カメラを向けて脇目も振らず踏み込んで深く追求したりはしないが、セルフドキュメンタリーともいえるだろう。

 作品自体よりも過程という意味では映画でいうメイキング映像が映画本編を喰ったような形である。


河城貴宏

2011年8月3日水曜日

久保寺君の書き込みに対して

雑誌の内容を明確化していく前に、久保寺君の意見にある、個々が考える「ニュー・ドキュメンタリー」とは何かを考えていくべきですね。それを考えなくては、企画内容が明確にならないとも思いますし、共通言語を構成していかなければ(しようと試みなければ)、今後の話し合いも単なる堂々巡りに陥ってしまいすよね。なので僕も、久保寺君と同様に、9月の頭に皆で、「ニュー・ドキュメンタリー」だと考えているものを持ち寄る事に、賛同です。
皆さんは、どうでしょうか。

これは、参考までに書き込みます。
吉増剛造さんとの対談の中でのホンマタカシさんの発言です。
「報道的なドキュメンタリーではなく、個人的なドキュメンタリーとはどの様に可能かを考えるものとしての「今日」のドキュメンタリー」「吉増さん(のgozo cine)のなかに、その答えがあるといってもいい」
(7/30ポレポレ東中野 「予告する光」アフタートークにて)

イトー

雑誌の件です

前期最後の授業で初めて雑誌のことを聞いた人も多い中、前回の投稿の内容は、不親切すぎましたね、すいません。

雑誌の内容は、去年行われたペドロ・コスタ、黒沢清の講演内容の記録(雑誌の最終ページから、僕らの企画とは逆に開いていく構成にするなど、雑誌の綴じ方は、また、皆で話し合いましょう)。「ニュー・ドキュメンタリー」を主軸にした座談会(ホンマさん、鈴木了二さんなどを呼ぶ予定)。山形国際ドキュメンタリーでのインタビュー(上映作品が決定してから誰にインタビューへ行くかを相談していく)。等が、暫定的ですが、現在の決定事項です。

他に、個々でやりたいことがあれば、企画案を提出してもらえば、雑誌の方向性を考えていく上でも、個々の今後の為にもいいと思うので、やりたいことがある人は、ブログにアップしていってください(内容や予算のことをちゃんと考慮したうえでアップしてくださいね)。
西川君も、企画内容が明確になってきたら、又、アップしてください(個人的には興味の枠内ようなので、実現できる様に一緒に練っていきましょー)。
自身の企画以外でも、上記の(2つの)企画でインタビュアーをやりたい、記録係(写真か映像どちらかも記入してください)をやりたいなどの要望があったら、それもアップしていってください。

イトー

2011年7月27日水曜日

雑誌の企画案

雑誌の企画案についてです。

東京造形大学講師の飯名尚人さんをお呼びして「ビデオダンス座談会」を企画しています。
飯名さんを中心にダンサーや「映像」と「ダンス」の両面に携わっている方々をお呼びして、「ビデオダンス」「映画における身体」「ネット空間における身体表現」等をキーワードに映像と身体の現在について、それぞれの方向から語って頂くというのが主たる内容です。

現在CS-Labで進行中の「国際ダンス映画祭 学生監督クリエイション勉強会」でのビデオダンスワークショップとも連動して、得るものが大きい座談会にできればと思っています。

まだまだ草案の段階なので意見や提案、その他こういった事についても語ってもらいたい、聞いてみたい等の意見があったら教えてください。






にしかわたつろう

後期に向けて

雑誌の件とはまた別になりますが、夏中に各個人でなにか「これはニュー・ドキュメンタリーなのではないか?」と思える作品や、あるいは別の何かでも良いと思いますが、制作するなり見出すなりして持ち寄るというのはいかがでしょうか?
皆がどういった視点でニュー・ドキュメンタリーという言葉を捉えているのか個人的に興味がありますし、実際に動きながら思考することで色々と見えてくるものがある気がするのです。
卒制が忙しくなる時期ですしアレですが。
別の案件などあれば是非。

kubodera

2011年7月25日月曜日

雑誌制作の件です。

先週の授業で言った通り、当分の間、ブログを使って雑誌の方向性を形作っていければと思います。
授業で出た座談会や「ニュー・ドキュメンタリー」という言葉に対する意見や提案など、なんでも載せてください。
それ以外でも、自分がやってみたい企画などがあれば、詳細なものでなくても大丈夫なので、随時アップしていってください。
よろしくお願いします。             

イトー

2011年7月6日水曜日

今週8日のゼミ

今週8日のゼミですが、先週に引き続き大学院の授業「造形特講」と合同で行います。今回はホンマタカシさんを迎えて、「ニュードキュメンタリー」についていお話しを伺いたいと思います。遠慮せず質問してください。ホンマさんは「写真の学生にも参加してほしいなあ」ということなので、できれば写真の学生にも声をかけてみてください。