東京造形大学諏訪敦彦ゼミのブログです。ドキュメンタリーをキーワードに映画の可能性について研究します。外部から自由にコメントしていただいて構いません。
すみません。アップするのが遅れてしまいました。それにしてもすごい反響ですね….下記が手紙の全文です。ペドロ・コスタ様 この度は、はるばるポルトガルから東京造形大学の講義に参加していただきあり がとうございます。今回の講義について現段階で私たちが考えていることをお伝え しようと思い、手紙を書かせていただきました。 私たち東京造形大学の学生は、今回「制作と生活」というテーマを掲げ、まず自 分たちの中で議論をしました。すると議論の中で様々な意見、考えが出てきました。 ある人は「卵をフライパンに落とすことと、何かを制作するということは常につな がっているはずだ。」という意見を述べ、ある人は、「本来、作品を作ることは生き るということと隣り合わせなもののはずだが、それは一般的に区別されやすい。」と いう意見を述べ、またある人は、「映画において、監督が現場に生活を持ち込むこと はつまり、プライベートな部分を見せる、あるいはプライベートな部分で役者やス タッフと接するということであり、それは監督をする場合怖いことでもある。」とい った意見を述べていきました。私たちは「制作と生活」というテーマで議論をする ことで、このテーマが映画だけでなくあらゆる「制作」に関係していること、また、 今後制作に携わる上でそれぞれが逃れることの出来ない主題であることを再確認し ました。同時に、この問題についてはっきりとした答えを見つけ出すことも出来ま せんでした。 今回の講義では、ペドロ・コスタ監督と私たち学生たちとの対話を中心に展開し ていこうと考えています。その中で、上記した学生たちの考えも踏まえて様々な方 向からこの問題にアプローチし、監督の意見をお聞きしたいと考えています。同時 に、この根深い問題に対して無理に結論を出すことはせず、それぞれが自分自身の 問題として「制作と生活」について考える場になることを望んでいます。当日はよ ろしくお願いいたします。 東京造形大学 諏訪ゼミナール一同
すみません。アップするのが遅れてしまいました。
返信削除それにしてもすごい反響ですね….
下記が手紙の全文です。
ペドロ・コスタ様
この度は、はるばるポルトガルから東京造形大学の講義に参加していただきあり
がとうございます。今回の講義について現段階で私たちが考えていることをお伝え
しようと思い、手紙を書かせていただきました。
私たち東京造形大学の学生は、今回「制作と生活」というテーマを掲げ、まず自
分たちの中で議論をしました。すると議論の中で様々な意見、考えが出てきました。
ある人は「卵をフライパンに落とすことと、何かを制作するということは常につな
がっているはずだ。」という意見を述べ、ある人は、「本来、作品を作ることは生き
るということと隣り合わせなもののはずだが、それは一般的に区別されやすい。」と
いう意見を述べ、またある人は、「映画において、監督が現場に生活を持ち込むこと
はつまり、プライベートな部分を見せる、あるいはプライベートな部分で役者やス
タッフと接するということであり、それは監督をする場合怖いことでもある。」とい
った意見を述べていきました。私たちは「制作と生活」というテーマで議論をする
ことで、このテーマが映画だけでなくあらゆる「制作」に関係していること、また、
今後制作に携わる上でそれぞれが逃れることの出来ない主題であることを再確認し
ました。同時に、この問題についてはっきりとした答えを見つけ出すことも出来ま
せんでした。
今回の講義では、ペドロ・コスタ監督と私たち学生たちとの対話を中心に展開し
ていこうと考えています。その中で、上記した学生たちの考えも踏まえて様々な方
向からこの問題にアプローチし、監督の意見をお聞きしたいと考えています。同時
に、この根深い問題に対して無理に結論を出すことはせず、それぞれが自分自身の
問題として「制作と生活」について考える場になることを望んでいます。当日はよ
ろしくお願いいたします。
東京造形大学 諏訪ゼミナール一同