2010年5月31日月曜日

南イタリアの森


南イタリアのムラビサッチアで開催されるユニークなアート・フェスティバル「インテルフィレンツェ」の東京バージョンが、「Seeds(種)」として初夏の原宿に出現。

アート、テクノロジーをつなぐ創造の(森)へ 21世紀に入り、メディア・アートやサウンド・アートに代表される情報技術を活用した表現の可能性は、都市に加えて地方でも新たなかたちで探索されつつあります。中でも先見的な例として挙げられるのが、南イタリアの村ビサッチアを拠点に今年で5回目を迎える手作りの国際ニューアート・フェスティバル「インテルフェレンツェ」です。実験と伝統、アナログとデジタル、グローバルとローカルを超えた地平で、新たな文化・社会・経済的価値の創造を試みるこのフェスに共感し、東京ならではのヴァージョンを、初来日するディレクターのレアンドロ・ピサノを迎えて開催します。



僕も少しお手伝いする予定です。 主軸となっている四方さんはスターティングイベントではお世話になりました。東京造形メディア特論OpenLab.インキュベーターの二人はとても優秀な後輩なので、きっと素敵な一日になるでしょう。


ウェブサイト http://ist2010.jp/


Interferenze Seeds Tokyo 2010 (IST2010) 開催概要 日時:2010年6月26日(土)、27日(日)12:00 – 21:00 会場:VACANT 主催:Interferenze Seeds Tokyo 2010 実行委員会 後援:イタリア大使館、イタリア文化会館 協賛:THE NORTH FACE 特別協力:Interferenze、VACANT、東京藝術大学芸術情報センター 協力:株式会社バラッド、多摩美術大学 情報芸術コース、東京造形大学 メディア・デザイン特論 Open Lab. 展示 1Fのスペースでは、自然や環境、電子メディアをつなぐユニークなDIY作品やプロジェクトや、インテルフェレンツェ・フェスティバルに関する資料を展示します。 アーティスト自らによるデモも行なう予定です。



日時:2010年6月26日(土)、27日(日)12:00 – 21:00

会場:VACANT 1F

出展:BCL、ナタリヤ・リポヴィッチ+藤田央、鳴川肇、久保田晃弘、山口崇洋、城一裕+金子智太郎(順不同)

入場料:無料 イヴェント 6月26日 トーク「<(ニュー)メディア>!としての地方の探索:Interferenzeをめぐって」

日時:2010年6月26日(土) 15:00 – 16:00

会場:VACANT 2F

出演:レアンドロ・ピサノ(Interferenze フェスティバル ディレクター)

司会:四方幸子(IST2010ディレクター)

逐次通訳:帆足亜紀 アフタートーク 日時:2010年6月26日(土) 16:00 – 17:00 会場:VACANT 2F 出演:レアンドロ・ピサノ(Interferenze フェスティバル ディレクター)、城一裕、sawako

司会:四方幸子(IST2010ディレクター) 逐次通訳:帆足亜紀 ライヴ・パフォーマンス

日時:2010年6月26日(土) 18:00 – 21:00 会場:VACANT 2F 出演:和田永 featuring 吉田悠+吉田匡、voice.zero、sawako、The Breadboard Band、

渋谷慶一郎+U-zhaan(順不同) 6月27日 トーク「アート/自然/テクノロジー:新たな情報生態系へ」 日時:2010年6月27日(日) 15:00 – 17:00


会場:VACANT 2F 出演:レアンドロ・ピサノ(Interferenze フェスティバル ディレクター)× 港千尋(写真家・著述家)× 瀬藤康嗣(アーティスト/NPO法人ルートカルチャー理事長)

司会:四方幸子

逐次通訳:帆足亜紀 ライヴ・パフォーマンス 日時:2010年6月27日(日) 18:00 – 21:00 会場:VACANT 2F

出演:蓮沼執太、平本正宏、エキソニモ、evala、大友良英(順不同) 入場料(トークおよびライヴ) 両日チケット:当日 5000円/インターネット予約 4500円(いずれも2ドリンク付) 一日チケット:当日 3000円/インターネット予約 2500円(いずれも1ドリンク付) *[インターネット予約] 6月25日の 24:00までに、booking@n0idea.com へ、件名を「IST2010」とし、 本文に [お名前/お名前/電話番号/チケットの種類・枚数] を記入したメールをご送信ください。

なお定員に達した場合,予約受付を終了いたしますのでご了承ください。 *万が一予約完了のメールが届かない場合はお電話にてお問い合わせください。VACANT: 03-6459-2962 *1Fの展示は、無料でご覧になれます。

カフェ 日時: 2010年6月26日(土)、27日(日)12:00-21:00(フードは18:00まで) 会場: VACANT 1F ヴァラエティ豊かなドリンクに加えて、「IST2010スペシャル」メニューをご用意します。

2010年5月29日土曜日

31日広域表現の授業

昨日話した広域表現の授業の案内です。「共感」というキーワードは、私たちの考える「リアリティ」と何らかのつながりを持っているだろうと思います。都合つく人は参加してみてください。

miyuponta明後日31日、東京造形大学絵画科広域表現1では、複雑系科学池上高志さん@alltbl をゲスト講師にお招きして、「共感を作る」のワークショップをします。さらに特別ゲストで認知言語学の宇野良子さん@shallnotfade もご参加いただけることに。 この共感を作るワークショップは池上さんと宇野さんが、お二人のアイデアと、河村の過去作品の風景に出会い直すシリーズが結びつけてご提案くださいました。13:20-16:30 Workshop棟(8号館301)3F広域2年生の教室です。前半は学生さんが考えた「共感を作る交流」を発表、後半はデジスカッションと池上さんのレクチャーです。宇野さんの認知言語からの目からウロコトークもきっと飛び出しますよ。造形大関連のみなさん、お時間ありましたら是非遊びにきてくださいませ。

2010年5月28日金曜日

本日28日のゼミ

本日のゼミは、テレビドキュメンタリーの制作会社で番組制作に関わっている、諏訪ゼミの卒業生小田啓太さんに来ていただいて、デレビドキュメンタリーの制作システムの現状について、現場からの具体的な話しを聞きながら進めたいと思います。是非参加してください。

2010年5月25日火曜日

吉祥寺、サンロード奥

ライトな映画ファンも、映画の重さを人生をかけて引き受けた重症な人種も、みんなが一緒になって映画の振動に身をふるわす爆音映画祭が近づいてきましたが、たびたび話題にあがっていた、ストローブ=ユイレの作品、それも「ジャン・ブリカールの道程」が上映されるようです。
また、ソクーロフや、フランス人のあの人とか、このゼミと関係が深い(?)作品も上映されるようなので、無論「宇宙戦争」「ビッグフィッシュ」が外せない中、それらに打ちのめされるのも面白いかもしれません。

それと、富田克也監督「国道20号線」「Furusato2009」瀬田なつき監督「彼方からの手紙」
、4月29日のゼミで、皆さんと話した「今、映画をとる事」という曖昧かつシビアな議題への軽やかな、あるいは重い回答である可能性が高いと思います。未見なのですが…。

そして、これらの監督は未見なのにもかかわらず、「同世代」というか、何か「どこかしら似ているモノと向き合っている」作家のようが気がし、勝手な推測で失礼なのですが、例えば諏訪さん達の世代にとってのヴェンダースらにあたるのかもしれません。映画を撮る事で世界と向き合ったことがある皆さんの反応を聞いてみたいです。


と、勝手につっぱしってしまいました。
もし、機会と時間(あとお金…)があれば映画館であいましょう。

2010年5月23日日曜日

授業で話したジョナス・メカスのDiaryというサイトはこちら。 5月30日に東京国立近代美術館フィルムセンター「EUフィルムデーズ2010」にて「リトアニアへの旅の追憶」(’72)が上映されます。

2010年5月21日金曜日

「in public」について

ジャ・ジャンクー「in public」演出ノートより
DV(デジタルビデオ)カメラを携え、公共空間の中で見慣れた見知らぬ人びとと出会う。人びとから距離を置きずっと目を凝らして見つめていると、最後に私はなす術のない視線に触れる。それは、わたしの視線から具体的な人物、理由、言葉を捨て去り、ただ動作、音、塵の中に漂う苦悶と絶望だけを留める。

2010年5月20日木曜日

このブログには自由に書き込んでください。みなで見たい映画の提案等も歓迎します。
報告遅くなりましたが、5月8日に映画美学校の講座「世界のドキュメンタリー」にゼミメンバーで参加し、ペドロ・コスタの「ヴァンダの部屋」「何も変えてはならない」を見て、私とペドロとの対談を聞いてもらいました。どうでしたか?対談は何の打ち合わせもなしでしたが、ひさしぶりに彼とじっくり話しました。「あなたの微笑みはどこに隠れたの?」は、ジャン・マリーストラウヴ/ダニエル・ユイレの編集作業を捉えた貴重な作品です。図書館にDVDがありますので、見てください。今度上映の機会があればストローヴの作品もどこかで見ましょう。彼との酒席に参加した人は、彼の人柄があの映像を生むことを何となく実感できたのではないでしょうか。あの日みんなと別れてTwitterに次のとおりつぶやきました。ペドロ・コスタはキャメラポジションを探すために途方もない時間を費やすが、それは彼の映画的美意識を満足させるためでも、対象を自分のものにするためでもなく、人間の自由のために闘っているということだと思う。今日彼と話していて、改めてそう思った。「映画が大事なのではなくて人間が大事なのだ」という命題と、「実際にリスボンに住んでいるヴァンダがどうであろうと、大事なのはヴァンダが映画によって存在すること」という相反する命題をどう切り結ぶかを考えることで、映画の可能性は見えてくるはず。

2010年5月16日日曜日

4月23日のホワイトボード(グチャグチャですみません)。この日「in public」(ジャ・ジャンクー)と「につつまれて」(河瀬直美)を見て、社会的主題から現在のドキュメンタリーが持つ個人的主題、多中心的主題への変化等について概観しました。

右下のリンクにある「今の時代のニュードキュメンタリー」は、大学院のプロジェクト科目のブログです。写真家のホンマタカシさんと、今ドキュメンタリー映像はどのように可能か?について議論しています。ゼミのテーマとリンクするので、是非覗いてみてください。
ブログスタートしました。ゼミのメンバーは私宛にPCアドレスを送ってください。ブログからの招待状を送ります。